アレの差?女チルドレン“賞味期限”切れ15人全滅 ~~灼熱8・30投開票2009総選挙
8・30総選挙に向け、民主党は与党大物に女性新人を次々とぶつける戦略に出ている。これに対し、2005年の郵政選挙で初当選した小泉チルドレンのうち、「マドンナ候補」ともてはやされた女性前職15人は軒並み落選危機だ。31日には、うち1人が離党する事態に陥ったが、政治ジャーナリスト、角谷浩一氏の分析では全滅も現実味を帯びている。
【広津素子は離党届】
「政権交代という四文字熟語にばかりとらわれず、候補者や政策本意で選んでほしい」
東京5区に出馬する自民党の佐藤ゆかり氏(47)は30日夕、東京都目黒区の都立大学駅付近でこう演説し、支持を訴えた。これに先立ち、佐藤氏は10年以上愛用しているというマウンテンバイクに乗って商店街を遊説した。
この商店街は坂道で、佐藤氏は下り坂を一直線に疾走する形だった。自民党に大逆風が吹いている情勢を踏まえた記者団から「下り坂は縁起が悪くないか」と問われた佐藤氏だが、ここでは「私は縁起を担がない。下り坂でも上り坂でも、まさか、でもかまわない」と、小泉純一郎元首相の言葉を引用したジョークを飛ばす余裕を見せた。
民主党ではママチャリ遊説が流行するなか、佐藤氏はマウンテンバイクでさっそうと走った=30日夕、東京都目黒区(クリックで拡大) しかし、選挙区情勢はまさに下り坂。角谷氏による情勢は「やや劣勢」だ。一時期、党の調査でも民主党の手塚仁雄氏(42)をリードしていたものの、東京都議選大敗の爪痕が深く残っているという。自民党選対関係者は「両院議員総会開催を求めた麻生降ろしの動きが、党の迷走と映り有権者の離反を招いたとして、都議団の反発を買っている。佐藤氏は釈明に追われているようだ」と話す。
【井脇ノブ子、藤野真紀子「大苦戦」】
民主党の“女性刺客”作戦は、小泉氏が郵政選挙で用いた戦術に近い。それだけに佐藤氏ら郵政選挙で初当選した女性16人は「元祖・くのいち」といっていい。次期総選挙では、そのうち12人が小選挙区での出馬を予定または模索。比例単独だった3人は処遇が決まっておらず、1人は市長選に出馬して落選し、永田町を去った。
角谷氏が個別の最新選挙区情勢を分析した当落予測は表の通り。対立候補をリードしている候補はひとりもいない。
キャラが立っている人は多いように見えるが、賞味期限切れなのか。
角谷氏は「風に頼る選挙しか知らないし、4年間、なんら政治を勉強していない人もいる。逆風下で彼女たちが当選するのは非常に厳しい」と語る。
【猪口邦子ら比例単独組「中ぶらりん」】
かろうじて接戦を繰り広げているのが、「やや劣勢」の佐藤氏や静岡7区の片山さつき氏(50)ら5人。片山氏は郵政造反組の無所属、城内実氏(44)に地元有力企業が付いたことなどが響きそうだ。
「大苦戦」組にもよく知られた名前が並んでいる。ピンクスーツを着て特徴的な外見から「野武士」などの異名を持つ大阪11区の井脇ノブ子氏(63)は、金銭スキャンダルが直撃。愛知4区の元カリスマ主婦、藤野真紀子氏(59)は、「ほとんど地元に帰っていないのでは」(愛知県議)といわれるほどで、選挙運動の甘さが指摘されている。
佐賀3区で保利耕輔政調会長との公認争いに敗れた広津素子氏(56)は31日、党本部に離党届を提出した。かねてから「他党や新党からの出馬も選択肢」と話しており、事態を打開するための行動とみられる。ただ、新党に入れるかどうかも含めて先行きは不透明だ。猪口邦子氏(57)ら比例単独組は、中ぶらりん状態が続いている。
角谷氏は「マドンナともてはやされて当選しても、研鑽(けんさん)を積まなければ結局は採決の数合わせ要員に終わり、使い捨てにされるだけだ。すべての候補者は、彼女たちを他山の石にしたほうがいい」と話している。
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